平成26年6月1日 白浜海神祭 ハーリー職域対抗レース カヌーガイド会 優勝 3連覇達成 記録3分36秒
【前乗り】<右> 清水孝文(Umico)
【前2列】<左> 赤堀卓也(まんさくツアー)
【前3列】<左> かい(おさんぽ気分) <右> けん(民宿マリウド)
【前4列】<左> 平本あき(まんさくツアー) <右> コウタロウ(Good Outdoor)
【前5列】<左> 大滝慎司(タイドライン) <右> 尾島直也(おさんぽ気分)
【前6列】<右> 米澤弘明(マリンボックス)
【前7列】<左> 赤塚義之(バジャウトリップ)
【船頭】<右> 碇まんさく(まんさくツアー)
海神祭とは、、、
沖縄にはサバニという伝統的な船があります。 この沖縄を支配していた海洋交易国家の琉球王朝では優れた船乗りこそ最も重要な人材です。 沖縄の島々では毎年、旧暦5月4日のユッカヌイの日に海人(漁師)集落で海神祭がおこなわれます。 男たちはサバニに乗り込み、船乗りとしての資質を競い合います。 そしてその年の大漁と子宝に恵まれる子孫繁栄を祈願します。
シーカヤックとサバニの関連性
シーカヤックは極北の地で生まれました。 極北の民イヌイットたちが狩猟をするための船として用いられます。 昔、動物の骨や皮でつくられたためスキンカヤックとよばれていたころと、現在では材質こそ変われど基本的な形状と性能はほとんど変わりありません。 当時から完成された究極の海の道具だったのです。
一方、サバニは南の海水温が比較的高い場所でつくられた船の特徴をもちあわせています。 水に濡れやすいオープンデッキでアウトリガーや帆がついたものも多いです。 海水温の穏やかな海域では体温を奪われる危険性はそれほどないといえます。 インドネシアからフィリピン、沖縄、ポリネシアにかけて同様の船をよく見ました。 主に狩猟と、季節風を利用した遠洋航海にもちいられた船です。
漕ぐためのオール / パドルは、シーカヤックはダブルブレード(左右に水を漕ぐ面がついたもの)で、 サバニでは、シングルブレードとなります。 漕ぎ方は少し違いがありますが、水の捕らえ方は似ていて、どちらも全身を使った動きで水を前方より掴み後方に押し流します。 カヤックとサバニは形状がほぼ同じため、ターンや操作性に関しても同じ原理で動きます。
カヌーガイド会とは、、、
私たちの住む西表島にはカヌーとシーカヤックの組合と協会が別々にあります。 以前はカヌー組合より組合に所属するメンバーだけで海神祭に出場していました。 しかし2011年度、カヌー組合は正式に海神祭には参加しないとの決定がくだされました。 翌2012年にカヌーガイド会は、組合や協会の垣根を越えて、西表島でのカヌーやシーカヤックのガイド業に携わるもので設立しました。 会の発足後、2012年 2013年 2014年とレースで優勝を重ね、現在までカヌー/シーカヤックガイド業の尊厳と地位向上に貢献しています。
我々 カヌーガイドの想い
我々、西表島のカヌー/シーカヤックプロガイドはただの案内人ではなく、水面での特別な訓練を受け、技術を体得しています。 水面ではもっとも優れた先導者であるという自負を持ってガイド業を行なっています。 サバニという名称こそ変われど西表島のカヌー/シーカヤックのプロガイドである以上、この乗り物を誰よりも自在に操れるものは 我々であるというプライドを持って、海神祭に臨んでいます。
【必見】 プレッシャーの中、僅差で3連覇達成 「感無量の瞬間まで」