カヌーガイド会 優勝4連覇 代表 尾島直也 記録4分07秒07【2015年 白浜海神祭】
【前乗り】<右> 清水孝文(Umico)
【前2列】<左> だい(風車)
【前3列】<左> かい(おさんぽ気分) <右> 尾島直也(おさんぽ気分)
【前4列】<左> けいと(マリウド) <右> コウタロウ(Good Outdoor)
【前5列】<左> 岡(POLE POLE) <右> 大滝(TIDELINE)
【前6列】<右> けん(民宿マリウド)
【前7列】<左> かずは(Good Outdoor)
【船頭】<右> 碇まんさく(まんさくツアー)
カヌーガイド会 Bチーム 4位 代表 出戸津雲 記録4分18秒【2015年 白浜海神祭】
【前乗り】<右> タケダ(マリウド)
【前2列】<左> 米澤(マリンボックス ロコ)
【前3列】<左> 高橋(サニーディー) <右> たくみ(Good Outdoor)
【前4列】<左> ヒロミ(Good Outdoor) <右> 木本(のんぷら)
【前5列】<左> 宮崎匠(ちゃまー) <右> 松下(ポロロッカ)
【前6列】<右> 秋田(クロスリバー)
【前7列】<左> 出戸津雲(Good Outdoor)
【船頭】<右> 碇まんさく(まんさくツアー)
2015年度 カヌーガイド会の取り組みと個人的総括
とてもドラマチックな1日でした。そしてこのチームで22名一致団結して闘えたことがなによりの誇りです。 サポートしてくれた皆さん、応援してくれた皆さん、支えてくれた家族、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
カヌーガイド会連合(今年は2チーム出場)の練習から本番を通じて、やはりぼくたちは海の男として己との戦いをしているのであって、相手がどうだからとか貶めたりすることのない、正々堂々とした在り方にこの会をやってて本当によかったなーと改めて感じていました。 今回の海神祭で感じたことを皆さんに報告したいと思い連絡しました。
(カヌーガイド会メンバーへ送信した内容のままで載せています。自分への感動と反省の記録として)
1、2015年度より、尾島直也氏をカヌーガイド会代表に。カヌーガイド会Bチーム代表を出戸津雲氏に。 今回のチームをまとめあげた尾島氏が海神祭の日に我々の代表として終始、紳士であったこと。決勝レース後は相手チームに挨拶に行ったこと。とても潔い姿勢だったと今でも感動します。
2、カヌーガイド会と海男(ダイビング関係者のチーム)のタイムが4分7秒と同着。そして決勝レースではカヌーガイド会4分7秒07で圧勝。 白浜海神祭では初の決勝レースが決まったときに、チームとして切り替えのスイッチがうまく入ったこと。緊張感が切れずにレースに望めたことが勝因だったと思います。
3、海神祭式典にも皆が来賓ゲストとして参加し、祝儀も渡していた姿を、白浜の人間はしっかり見ています。レースだけに参加して、すぐ帰るのではなく、白浜のお祭りを盛り上げてくれたことがとても好印象でした。この流れも代表の尾島氏が作ったことだと改めて感動しました。 ※次回からはテント下の場所取りも必要ですね。エコツーリズム協会メンバーはいち早く場所取りしていました。
4、打ち上げの尾島宅の素晴らしいこと。欧米のパーティー会場のようでした。そして集まっていた人たちを見て、尾島氏の人望の厚さに感激しました。
5、今回のカヌーガイド会Bチームの本番のターンミスを船頭として改めて反省しました。結果4分18秒、4位。 ぼくの船頭としての過信が、今回のミスをおこしました。原因はターンのバランス、副船頭を用いなかったことなど、多くを学びました。
勝負にもしもはないですが、これさえなければ4分10秒前半は軽くいけていた、力を持ったチームでした。この事は絶対に忘れません。1度しかない本番でミスを犯してしまって本当に申し訳なく思っています。
たくさんの反省をバネにまた来年、皆さんと集まれることを楽しみにしています。次回の海神祭はたしか5月後半です。前夜祭、本祭、そして翌日まで休みして、この祭りを楽しもうと計画しています。 みんな、たくさんの感動をありがとう!
カヌーガイド会連合はほんとうに男気のある海の男たちの集まりだった。
海神祭とは、、、
沖縄にはサバニという伝統的な船があります。 この沖縄を支配していた海洋交易国家の琉球王朝では優れた船乗りこそ最も重要な人材です。 沖縄の島々では毎年、旧暦5月4日のユッカヌイの日に海人(漁師)集落で海神祭がおこなわれます。 男たちはサバニに乗り込み、船乗りとしての資質を競い合います。 そしてその年の大漁と子宝に恵まれる子孫繁栄を祈願します。
シーカヤックとサバニの関連性
シーカヤックは極北の地で生まれました。 極北の民イヌイットたちが狩猟をするための船として用いられます。 昔、動物の骨や皮でつくられたためスキンカヤックとよばれていたころと、現在では材質こそ変われど基本的な形状と性能はほとんど変わりありません。 当時から完成された究極の海の道具だったのです。
一方、サバニは南の海水温が比較的高い場所でつくられた船の特徴をもちあわせています。 水に濡れやすいオープンデッキでアウトリガーや帆がついたものも多いです。 海水温の穏やかな海域では体温を奪われる危険性はそれほどないといえます。 インドネシアからフィリピン、沖縄、ポリネシアにかけて同様の船をよく見ました。 主に狩猟と、季節風を利用した遠洋航海にもちいられた船です。
漕ぐためのオール / パドルは、シーカヤックはダブルブレード(左右に水を漕ぐ面がついたもの)で、 サバニでは、シングルブレードとなります。 漕ぎ方は少し違いがありますが、水の捕らえ方は似ていて、どちらも全身を使った動きで水を前方より掴み後方に押し流します。 カヤックとサバニは形状がほぼ同じため、ターンや操作性に関しても同じ原理で動きます。
カヌーガイド会とは、、、
私たちの住む西表島にはカヌーとシーカヤックの組合と協会が別々にあります。 以前はカヌー組合より組合に所属するメンバーだけで海神祭に出場していました。 しかし2011年度、カヌー組合は正式に海神祭には参加しないとの決定がくだされました。 翌2012年にカヌーガイド会は、組合や協会の垣根を越えて、西表島でのカヌーやシーカヤックのガイド業に携わるもので設立しました。 会の発足後、2012年 2013年 2014年とレースで優勝を重ね、現在までカヌー/シーカヤックガイド業の尊厳と地位向上に貢献しています。
我々 カヌーガイドの想い
我々、西表島のカヌー/シーカヤックプロガイドはただの案内人ではなく、水面での特別な訓練を受け、技術を体得しています。 水面ではもっとも優れた先導者であるという自負を持ってガイド業を行なっています。 サバニという名称こそ変われど西表島のカヌー/シーカヤックのプロガイドである以上、この乗り物を誰よりも自在に操れるものは 我々であるというプライドを持って、海神祭に臨んでいます。
【準備中】 下記動画は2014年度のものです