西表島でもっともワイルドな自然に囲まれた南西部にある日本最西端のカヌー/シーカヤックツアー専門店です

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ブログ 特に変わった
ことでもなく
南国の日常を

代表まんさくの個人的な見解での
ブログですので為になるかは
是非を問わず
ちょっとした徒然のお供にちらと
拝見していただければ幸いです
ご意見やご感想などは
全く伺っておりませんのであしからず

若い頃のブログはおバカな発言が
目立ちますがこれも自身の一部
記録として留めておきました
何卒ご容赦ください

初代カヌーガイド犬の雄姿

イルカの
群れと遭遇


































11/05 パイン畑から満月が昇る月夜の晩に、、

月夜の晩に、イカ釣りに出かけた。
ただの徒然に任せてではなく、潮の時間と風と波を考慮した本気モードの釣り。
干潮01:30。夜11時くらいから出かけて、干潮時間の前後で3時間くらいが勝負。
本気モードの狩猟系夜釣りをしてみたいと、後輩のけんたろうが言うので一緒に連れて行くことにする。

現地到着。夜12時前。ライトと竿とクーラーバックと替えのエギを数本。ウェットスーツに長靴。

いかした格好だ。オレたち、かなり男前。
このまま朝までビーチで待機して、ビキニのお嬢さんでも口説こうか。
「お嬢さん、一緒にイカ刺し食うかい?」
「ハイソな、お嬢さんのビキニにはイカスミパスタがお似合いだね。」
、、なんだか分からんが、変にテンションが上がる。
けんたろうも妙にハイだ。

眠気と疲れから、ヘンな妄想でもしているのだろう、、
「よーし今日はイカ祭りじゃー。」
「イカスミにまみれましょう。」
「うぉおー!!」

ビーチからエントリーしリーフをがしがし歩いていく。
最初は結構、潮が引いていて歩きやすかったのだが歩くにつれ、水深がくるぶしから脛。
脛からひざ。15分も歩くと、ひざから腰に。
あれ?あれ??

頼みのまん丸お月様も羊の群れに追われ、あたりは薄暗い。
不安という名のウイルスは空気感染していく。

「、、隊長、、なんだか深くないっすか?」
「、、うーん、そうだな、」
「そうだなって、、隊長は現在地を認識しているのですか?」
「むー、、」
「ここって隊長の縄張りなんでしょ?最近来てなかったんすか?」
「、、、5年ぶり、、、」
「迷ってたんすか??」
「、、、」

「上地けんたろうを隊長に昇格!あとは任せた、よろしく!」
「ぇえーー」

腹から胸まで海につかりながらもリールとクーラーバッグはうえに突き出し、暗夜行軍。
大海原に男二人。

、、、会話なし。信頼もなし。、、

うしろでブツブツぼやいている。持っているものがつり竿でよかった、、、モリだったら刺されかねん、、
戦争映画でよくみるシーンだ、、
、、隊長、、もう、あんたにはついていけない、、
よく聞け、KEN、味方の部隊はすぐそこだ、
もう何日も行軍しているじゃないか、いったいどこに味方がいるっていうんだ、、
落ち着け、KEN、感情的になるな、
シャーラップ!、、ズガーン!

、、寒気がする、、やばい雰囲気だ。
「けんたろう、そろそろ釣れるんじゃないか、結構水深あるし。」
「水深なんて、さっきから充分ありましたよ。」

、、険悪だ。

「だんだん思い出してきた。あっちが深みになっててイカもたまってるぞ。」
、、うそをつく。、、いやいや嘘も方便ってやつだ。
「どっちも同じに見えますけどね。じゃーまーここで釣りますか。投げんと100%釣れないし、、」
、、むー、、嘘と見破っていながらも、なかなか諦めのいいやつだ。やりおる、、

やつとは少し距離を置く。
あんだけ殺気を放っていたら生き物は近づいては来るまい。

、、まだまだ青いのう、、
物事は切り替えが肝心なのだよ、けんたろう。
今日はソレを教えに来たのだよ、、ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、

そうこうしているうちに早くもヒット。
なかなかの引きだ。
5年ぶりに、ジェット噴射の感覚が手に伝わってくる。
やはり、ここはイカの巣窟だ。ウジャウジャいるのだろう。

釣り方は人それぞれだろうが僕の場合は、あまり当たりを合わせない。
エギをむしゃむしゃかじっているイカに気付かせないくらい、そろーと巻いていき足元まで寄せる。
このときは、絶対動かない、明かりを照らさない。
警戒されるとスミをはいて大暴れされるからだ。
ばらす確率もこのときが一番高い。
ゆっくり慎重に、そして一気に目のあたりを首を絞めるようにつかむ。
まさに一撃必殺仕事人。
この釣り方だとスミをほとんど残した状態でとれるし、即しめるので鮮度も保たれる。
ブシューブシューと勢いよく噴き出すが、首さえしっかり絞めておけばスミもなんにも出ない。
少しの間しめ続けると、身の部分が電光掲示板のようにいろんな模様になり、最後はギューと悲鳴を上げて果てる。

ゆっくり慎重に足元まで寄せてきた。
案の定、まだイカは気付いていない。
ふぉふぉふぉ、、こっからが仕事人まんさくの腕の見せ所じゃ!
「お仕置きじゃー!」
「ブシュー!」
、、、なんと、、外した。。
、、なんでだ、、タイミングもスピードもバッチリだったのに。
イカに触れたときに、ヌルーと動かれた。
、、そうか、、5年ぶりだったから触れる感覚が失われて、無意識に掴んだときに手加減していたのだろう。
小鳥なんかをギューと握れないのと同じ感覚になってしまっている。

あたり一面、スミまみれ、、
エギはしっかり掛かっているようで、僕を中心にイカがスミはきながら円運動。もー真っ黒。
そこら一帯ナンも見えない。おまけにスミの香ばしいかおりが僕を包む。

、、、煙幕。そしてこの怪しい香りは、、まさに、「くのいち」の仕業かな。
、、なんだか逃がしてやってもいいような気になってきた、、
いにしえの名のある武将が、「くのいち」にしてやられてきたのも頷ける。
、、そちもやるのう、、
、、が、しかーし、この仕事人まんさく様に色香は通じんわー!
、、ギュー、、

釣り場に着くまでに迷った時間も長く、実際に投げていた時間が短かったこともあり、 結局2匹しか上がらずじまい。ほか2匹のイカがふらふらーと付いてきたのを目視できた。

「どうだった、けんたろう?」
「いやー、手元まで寄せたんすけど取り込む時にばらしてしまいましたよ。」

ふぉ、ふぉ、釣りは取り込みが一番むずかしいのじゃよ、、
色香に惑わされるとは、若いのう、、けんたろう、、

ガイドまんさくの趣味、シーカヤック、サーフィン、キャンプ、釣り、、などなど
、、、すこし考え事する癖が、、、

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